■ワカバタウンの片隅で


ワカバタウン・ウツギ研究所。ポケモン研究家として有名なウツギ博士が研究を行うための施設である。

「みんな〜!食事の時間だよ〜!」

研究所の広い庭では、様々なポケモンが飼育されている。今、ポケモンを呼んだ彼はその一切の世話を任されたウツギ博士の助手。

名をショウという。

白衣の下はワイシャツにネクタイ。彼はいつもこの格好だ。もっとも、あまり似合ってはいないのだが。

「たくさん食べな」

研究所のポケモン達が、ショウに呼ばれて集まってきた。

「ショウ君〜!ちょっと来てくれるか〜い?」

「は〜い!」

研究所の中からした博士の声を耳にし、ショウは返事をして研究所に向かった。



「お呼びですか?博士?」

「あ、ショウ君。ちょっと頼みごとが出来たんだ」

パソコンの前に座り、背もたれに肘を置いている博士。ちょっと見ただけではただの頼りないオジサンだが、これでもポケモンの卵を発見した世界的

に有名な博士なのだ。

「はい・・何ですか?」

「実はね・・・オーキド博士の研究所に行ってもらいたいんだ」

博士は眼鏡をキラリと輝かせて言った。

「オーキド博士・・・。あの、マサラタウンにお住まいの?」

「そう。実はね、研究資料を転送してもらおうとしたんだけど・・・上手くいかないんだよ。オーキド博士は送ったらしいんだけど、届かないんだ。だから

直接取りに行って欲しいんだよ」

「はい、わかりました」



この時から、ショウの旅路は始まった。長い長い旅路の、始まりである――。



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