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他人の事を想うって、なかなか難しい事なんじゃないかと思う。 人間、大切なのはやっぱり自分だ。だから、ついつい自分を優先してしまう。 その結末は、ろくな事になりゃしない。知っているのに、やめられない。 死ぬつもりはなかった。 ちょっと、ほんのちょっと試してみたかっただけだった。僕が必要とされているのか。僕が死にかけた時、僕を心配してくれる人はどれほどいるのか。 叱られてもいい、殴られてもいい、それでもいいから、本当の事を知りたかった。 そう思って、僕は自殺未遂を起こそうとして……僕の体がひ弱だったのか、単に運が悪かったのか、ともかく僕は死んでしまった。 それを自覚するまでには、少し時間が必要だった。浮いていても、どうして浮いているのか理解できない。頭をもやが埋め尽くしているかのようで、手足を動かそうという意志さえも沸かなかった。 そんな状態でしばらく過ごし、徐々に自分という存在を思い出していく。そうする過程で、僕は自分がどうして死のうとしたのか、思い出した。 これはある意味で、好都合だ。 死んでしまっては意味がない。僕が知りたかったのは、そうする事で生きる理由が欲しかったからだ。 僕のような、ごく普通の、突出したものが何もない人間でも必要とされていると知りたかったからだ。 結果として僕は死んでしまい、知る意味はなくなってしまった。代わりに、知る方法が増えた。 本末転倒だけど――知る事だけは、できる。 そう思い、僕は自宅に戻った。そこから、式場に向かう両親の乗った車に便乗する。 到着した葬儀場。そこで、僕はしばらく待った。 やがて、葬儀が始まる。誰もが沈痛な面持ちで、悲しげな表情だった。その空気に、僕は少しだけ嬉しくなった。 やっぱり、僕は必要とされていたんだ。きちんと泣いてもらえるんだ。 僕は、いらない人間なんかじゃなかったんだ。 もう遅いけど、それでも、嬉しかったんだ。 とまあ、それが現在までの状況の確認。 ここまではいい。本当にいい。 なら、僕はどうしてこんなに悲しい気持ちになっているのか。理由は簡単だ。 「だからさー、そう思うだろ?」 「あー、思う思う。あいつ、マジでうざかったもんな」 僕の前にいるのは学生服なふたり。僕のクラスメイトで、仲も良かった相手だ。 「いちいち『大丈夫なのー?』って。んなに心配なら来るなってんだよ」 「そうだよなぁ。一応は義理で誘ったけどよ。変な噂とか立てられたくないし」 「そうそう。あいつ、友達だけは多かったもんな」 「でも、マジであいつと友達だった奴なんているのか?」 「いやあ、いないと思うぜ。たぶん、どいつも、うざいとは思っていたけど言えなかったってところじゃねーの?」 ははははは、という笑い声が頭に響く。 そう。僕は、本当は必要とされていなかった。少なくても、学校の連中には。 みんな、親の前だから殊勝な態度を取っていただけ。実際は、僕を嫌っていたんだ! 悲しみと共に、悔しさが沸き起こる。そりゃ、必要とされてはいないかもしれない、とは考えていたさ。でも、なにも、そんなに言わなくたって! これ以上は、聞いていられなかった。話し込むクラスメイトを置き去りに、僕は駆け出す。 そうだ、両親。父さんや母さんなら、今も僕を必要としてくれているはずだ。 戻り、両親の姿を捜し求める。気分は、幼い子供だった。 「とうとう、知らないままだったな」 父さん? 父親の声を聞いた僕は、すぐさまその部屋に飛び込んだ。仮眠室らしく、布団が並んでいる。そこに、両親は向かい合って座っていた。 「どうかしら。あるいは、どこかで知って、そのせいで自殺したのかも」 母さんは、疲れているように見えた。父さんも、少し痩せたように思う。 「だとしたら、いい迷惑だな。せっかく拾ってやったのに、自殺なんて。世間体が悪いったらない」 ――拾った? なんだ、何の話をしている? 僕の話じゃないのか? 「だから、最初から拾わなきゃよかったのよ。見栄なんか張っちゃって、そのせいでどれだけウチが苦労したか」 「悪かったよ。そんなつもりじゃなかったんだ。ただ、あの家を貰えば通勤が楽になると考えただけで……」 「そのせいで借金までついてきたんじゃ同じ事でしょう。まったく、そういう細かな話をしないままに引き受けるから、こんな事になるのよ」 「だから、悪かったって。手に入れた資産と比べれば、とんとんくらいだろ?」 「それはそうだけど。ま、おかげで助かる部分もなかったわけじゃないし、許してあげるわ」 借金? 家を貰う? どういう――事? 「まさ、か」 僕は、この家の子供じゃない? 僕は本当は違う家の子供で、両親が亡くなった時に、今の両親に資産と共に引き取られたって事? そんな、そんなの、あるはずがないじゃないか! 「そうだ、嘘だッ!」 チリン―― 「げーんじつって、時に辛いものよね」 「うわっ!?」 驚いて振り向くと、女の子がふたり、僕の方を見ていた。 ひとりは、小学生くらいの、夜空色のワンピースを着た女の子。 もうひとりは、僕より少し年上くらいの、着物と洋服を組み合わせた人。 どちらも、知らない顔だった。 「そのまさかよ。あんたは確かに、あの両親から生まれた子供じゃないわ」 「………………え?」 「信じられないとか信じたくないとか、そんな話は聞かないわよ。事実は事実だし、否定しようが逃げようが、変わらないものは変わらない。 ま、今のあんたは死人だし? 逃げるのは自由だけどね」 手が、震えた。 それは徐々に全身を覆い、まるで冷凍庫に詰め込まれたかのように、ぶるぶると震え出す。 寒さや暑さなんて感じるはずもないのに、背中が寒い。 「嘘、だ。嘘だって言ってくれよ、なんで! どうして! そうだ、どうしてそんな事があんたらにわかるんだ! そもそも、あんたらは何なんだ!」 「わかるわよ、これでも一応、あんたよりは人生経験豊富なんだから」 「だからって……!」 チリン―― 僕の言葉を遮るように、小さな鈴が音色を奏でる。それを聞いた途端、背筋の寒気が、少しだけ収まったような気がした。 「落ち着けと言っても難しいでしょうね。けれど、取り乱しても良いことはあまりないわ。ケイの言った通り、現実は現実。与えられた選択肢は、目を背けるか、正面から受け止めるか、どちらかしかない」 小さい方の女の子は、静かな口調で言った。それが、僕の心を静めてくれる。 「私はアンジェラ。彼女はケイ。共に、死導者よ」 「死導者?」 頷き、アンジェラはきょろきょろと見渡した。 「ここでは落ち着かないわね。空に行きましょう」 僕の手を取り、アンジェラは薄く笑んだ。 空中散歩ができるってのは、幽霊だけの特権だ。別に欲しくはなかったけど。ただ、利点がないわけじゃない。 大きな空の下で、大きな視界を持つ。 それは、人の心に余裕を与えてくれる気がした。少なくても、さっきは正面から否定したかった言葉の数々を、少しだけ冷静に受け止められる気がした。 「僕、本当にあの家の子供じゃなかったの?」 「私は、人の心を少しだけ知る事もできるわ。彼らは、ほぼ間違いなく貴方の両親ではないわね」 アンジェラはきっぱりと言う。僕の甘えを断ち切るように。 「……そっか」 必要じゃ、なかったんだ。僕は。 「バカみたい、だなぁ」 知りたいと思った。僕は必要なのか? 本当は誰にも必要とされていないんじゃないのか? 僕なんかが死んでも、誰も悲しまないんじゃないのか? 図らずともそれは現実となり、そして、本当に誰も悲しんじゃいなかった。 クラスメイトも。両親も。親戚も近所の人も友達と思っていた相手も、誰もが僕を本当の意味では必要としていなかった。 みんな、仮面を被っていた。僕は、それを死ぬ事でしか見抜けなかった。 本当に、バカみたいだ。 「バカみたい、って?」 アンジェラが僕に問いかける。僕は、なかば自嘲的に笑いながら、答えた。 「だってさ。他の友達にハブられるとか、親戚の間での株が上がるとか、そんな下らない事にばっか振り回されているんだよ、人間って。 楽しくもない相手と一緒に笑ったフリをして、迷惑な相手と屋根の下で共同生活。バカらしいと思わない? 他の何より、世間体なんていう目にも見えないものが大切なんだってさ」 そんなものに、僕は振り回されていた。 最後の、最後まで。 僕の人生って何だったんだろう。何も残さず、誰の中にも残らず、下らない人生はすぐにみんなの記憶から消えてなくなる。僕という存在そのものが、世界からあっという間に消えていく。 なら、僕はなんのために生きていた? 誰の中にも、僕はいない。僕は、必要とさえしてもらえなかった。 そんな僕の人生には、どれだけの価値があったというんだろう。 「私は人間ではないわ。人として生活した事もないから、世間体というものも本当の意味で理解しているとは思えない」 アンジェラが死導者とかいう存在だってのは、さっき聞いた。最初は信じられなかったけど、僕のような存在がいる時点で、疑っても仕方ない。 「その上での言葉として聞いて欲しいのだけれど。人が人として生きるためには、ある程度、社会に適合するように自分を曲げなければいけないわ。常に変遷する社会に合わせ続けるには、かなりの努力が必要になる」 「それが世間体を考えるって事だって? バカらしいよ、そんなの。……本当に、バカらしい」 奥底から、何かが染み出してくる。そっと目元に手を当てると、暖かいものが触れた。涙だ。 「どうして、誰も、言ってくれなかったんだ。言ってくれれば、僕は、最初から近づかなかった。最初から、望まなかった。ないってわかっていれば、死ぬ必要もなかった!」 死んでも涙は出るんだな、なんて、変な事が思い浮かんだ。 「死にたくなんかなかったよ! でも、こうでもしなきゃ誰も本音を言わないじゃないか! そして、聞き出した本音がこれ!? あんまりじゃないか!」 誰も僕を必要としていない。誰もが僕を疎ましいと思っていた。 じゃあ、僕は今まで、どうして生きていたんだよ!? 誰にも必要とされないのであれば、僕が生きていた意味は、なんだったんだ! 「ねえ。あんたの言う、必要とされるってどういう事?」 ふと、ケイは僕に尋ねた。 「誰かの道具になるって事? 誰かに愛されるって事? それとも、ただ誰かの記憶に残ればいいわけ?」 「それは――」 「あたしは、道具になるのは嫌。自分の意志は自分で決めたいもんね。 誰にも愛されないってのは、確かに辛いでしょうけど。でも、それはそれで難しいものよ? そして、誰の記憶にも残らないって事だけは、絶対にありえないと断言するわ」 「どういう、事?」 「かーんたんよ」 ケイは肩にかかった髪を振り払い、言った。 「あたしやアンジェラは、絶対に忘れない。あたしらは、記憶するために存在しているんだから」 「記憶する、ため?」 「そう。私は、今までたくさんの出会いを重ねてきた」 アンジェラは目を閉じた。その裏に、今まで出会った人たちの顔を思い浮かべているんだろうか。 「呆れるほどの長い時間。存在理由を人間のためと決めてから、私は数えるのも疲れてしまうほどの人々と出会い、別れてきた。 死を受け入れた者。生を忘れた者。己を見失った者。他人を拒絶した者。 私は、その全てを記憶しようと決めた。死ぬ事で忘れ去られてしまう死者たちを、私は留めていようと決めた。そうする事で、彼らは今も、私の内で生き続けている」 「つまり、僕の事も記憶するって事?」 こくん、と小さく頷く。 それは、僕が待ち望むもの。 僕が欲する、他人の中に存在する僕。 けれど、アンジェラやケイには決定的に足りないものがある。僕が欲するものは、それだけじゃ駄目なんだ。 「……愛情がないからダメ、って気分?」 「よく、わかるね」 「人の心は少しだけ見えるって言ったでしょ。ま、そればっかりはあたしらには何もできないけど。愛情なんて、待っているものじゃないし、当然よね」 「――?」 首を傾げる僕。それを見て、アンジェラはそっと手を取った。 「少し、世界を見てみましょうか」 幼い少女に連れられ、僕は飛ぶ。 アンジェラたちが連れて来たのは、病院だった。白い建物の、なかなか大きな病院。 「ここにいるのは、病気の人間よ。本来なら足手まといでしかなく、自然界では見捨てられてもおかしくない存在。貴方の流儀に従うなら、『不要な存在』になりやすい者たちね。けれど、どう?」 アンジェラはそっと指す。車椅子の男の子が、松葉杖の女の子と楽しそうに話していた。 「あちらもそうね」 そちらに目を向けると、包帯で片目を覆った人が小さな子供と遊んでいた。顔つきがまるで似ていないから、親子というわけでもないんだろう。 「あれが、必要とされるという事。愛されるという事よ」 「さっぱりわからないんだけど」 「つまり、何もせずに愛される事はない、という事よ」 チリン―― アンジェラは、さっきまでよりも若干、厳しさを含んだ瞳で僕を見た。 「貴方は必要とされたがっていた。他者の中に本当に自分がいるのか、確認しようとしていた。ところで、貴方は必要とされるに足る人間だったかしら」 「……それは、」 「無条件で愛してくれる相手なんて、本当の両親くらいなものではないかしら。その点で、貴方は恵まれていない。けれど、貴方の生き様によっては、どんな人も貴方を愛する可能性はあったし、必要とされる可能性も持っていた」 「それじゃあ、僕が何もしなかったから、うざがられていたって言うの? 僕が悪かったって言いたいのかよ!?」 「少し違うわね。例えば、貴方は自分が愛されているかどうかの確認として、どのような手段を使おうとした?」 そんなの、決まっている。僕がこうなったのは、そもそも、その確認作業が原因なんだから。 「そう。貴方は、自殺しようとしたわね。結果、本当に死んでしまった。 それが、他人に愛されるための行為になりえたと、本当に思う?」 「――――ッ!」 僕の動揺を気にも留めないかのように、アンジェラは言葉を続ける。 「人の死というものは、生きる者にとっては悲しみであると同時、迷惑でもあるわ。死体は生者しか処分できない。放置するわけにもいかない。まして自殺ならば、それがどのような手段であろうとも、多くの人に迷惑をかけてしまうわ」 首を吊るには、紐を引っかける場所が必要になる。 飛び降りるには、高さが必要になる。 ナイフで体を裂けば血が周囲を汚すし、毒を飲んだって死体が消える事はない。 「自ら大勢に迷惑をかけようとしていた貴方が、それもただ自分のためだけに迷惑をかけようとしていた貴方が、誰に必要とされると言うの?」 その、通りだった。 僕は、他人の事を考えちゃいなかった。それが、究極には『愛されない』という事。 他人の事を考えるから、優しさが生まれる。自分の中に他人を住まわせて初めて、愛情に意味が出てくる。 僕は誰の事も考えていなかった。自殺未遂で両親に迷惑だとか、友人たちに気味悪がられるんじゃとか、そういう事は何も考えていなかった。 そうだ。僕は、愛されていなくて、当然だったんだ。 「すとーっぷ」 間の抜けた声と共に、僕を柔らかな感触が包んだ。ふわりと、いい匂いがする。 「それ以上は考えなくていいわよ。どうせ死んでるんだもの、生きている間を後悔したってしょうがないじゃない」 ケイが、後ろから僕を抱きしめていた。優しい匂いが、僕を安心させてくれる。 「必要とされる事の難しさは、もう理解したでしょ? なら、それでいいのよ。あんたはもう十分に報いを受けているんだから。これ以上、自分を責め立てる必要なんてない」 「ケイ……」 そっと、手に手を重ねる。死んでいるのに、温かい。 「世界には、常に救いがあるとは限らないわ。私たちには、貴方を救う事ができない」 アンジェラも目を伏せていた。悲しげに揺れる瞳の色。それは、僕が望んでいた、本当の悲しみに見えた。 「ありがとう。十分だよ」 だから、僕はそう言った。 生きている間に気づかなければいけない事に、僕は気づけなかった。だから、僕は愛されないままに死んでしまった。 もし、もし――次があるのなら。 その時は、他人のために生きたいと思う。今度こそ、本当の意味で必要とされる人間になるために。 でも、その前に。 「……泣くくらいは、許してもらえるよね」 涙が頬を伝う。止めようもない流れが、ぽたぽたと落ちていく。 「んー、好きなだけ泣きなさいよ。少しくらい、待ってあげるわよ?」 「あり、がとう」 うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! 僕は、生まれて初めて大声で泣いた。 僕の泣き声は天高く、空の奥まで響いている気がした。 遠く、顔も知らない両親のところまで。 泣き疲れたのであろうか。ひとりの少年がすうすうと寝息を立てる前に、ふたりの少女がたたずんでいる。 「この年代の子に他人を想えって言っても、無理があるわよね」 「それでも、彼は気がつかなければいけなかった」 「……運の悪い子」 桜色の少女は、そっと少年の頭をなでた。その表情は、どこか母性を感じさせる。 チリン―― 「きゅう!」 「ん、エル? あんた、今までどこに行ってたのよ」 突如として姿を現した漆黒の獣に、少女は軽く声をかけた。一方の獣は、定位置である死導者の頭上に飛び乗り、きゅうきゅうと伝わるのか伝わらないのかもわからない説明をした。 チリン―― 「そう。ありがとう、エル」 「お? アンジェラ、何か頼みごとでもしてたの?」 「ええ。彼が愛されていないと悩んでいたようだったから、本当にそうだったのか、彼の周囲の人間をエルに探ってもらったの」 「そういうのを小動物に任せるかな普通。んで、結果は?」 聞かれた獣は、満足げに胸を張った。 「見つけたそうよ。学校で。クラスメイトのひとりで、女性らしいわ」 「へえ? なんだいなんだい、やるじゃないの、この子も」 少女の手の下で、少年は静かな寝息を立て続けている。見つかった幸せも知らぬままに。 「まったく愛されないというのも、それはそれで難しいわ。人間が普通の生活を送れば、それがどれほど傲慢な人間でも、どこかで必要としてくれる人は生まれる」 「アンジェラ、最初から気づいていたの? そういう相手がいるって」 「出会った直後から確信を持っていたわけではないわ。けれど、わかるでしょう?」 アンジェラは、そっと少年の目元をぬぐった。その指が、きらきらと光っている。 「涙を流せる人間は、悲しみを知る人間。悲しみを知っている者は、どこかに心を残している。これは、私の経験則だけれどね?」 「アンジェラの経験なら、あたしの数十倍は確かね」 「どうかしらね」 三者が三様に、少年を見下ろす。目覚めは近い。 「起きたら、教えてあげないとね」 「ええ」 その顔は、人肌を感じさせる笑みを浮かべていた。 ほんのりと、温かな。 チリン―― |